公衆衛生大学院に興味のある方が、このページを見ていると思います。
そもそも、SPHとは何かというとSchool of Public Healthの略ですね、
このSPHを卒業することで得られる学位が
MPH (Master of Public Health)と言われるものです。
さらに正確にいうと、僕が2019年3月卒業で取得できるのは、
”公衆衛生学修士(専門職)”
といって、”専門職”というのが後ろにつきます。
専門職大学院というのは文科省で以下のように定められています。
専門職大学院は、科学技術の進展や社会・経済のグローバル化に伴う、社会的・国際的に活躍できる高度専門職業人養成へのニーズの高まりに対応するため、高度専門職業人の養成に目的を特化した課程として、平成15年度に創設されました。特徴としては、理論と実務を架橋した教育を行うことを基本としつつ、1:少人数教育、双方向的・多方向的な授業、事例研究、現地調査などの実践的な教育方法をとること、2:研究指導や論文審査は必須としないこと、3:実務家教員を一定割合置くことなどを制度上定めています。
文部科学省(トップ > 教育 > 大学・大学院、専門教育 > 専門職大学院)
いくつかの分野がありますが、公衆衛生等として認められているのは、
平成30年度の段階では以下の5校のみとなっています。
大学によって、授業内容にはかなりばらつきがあるようです。
それぞれのホームページでも確認してみてくださいね。
東大SPHについて
僕が入学した東大SPHは、平成19年度に開設され、平成30年度に
第12期生として入学することとなりました。
1年コースは定員10名、2年コースは定員20名
1年コースと2年コースに分かれていますが、1年コースは実務経験者(決まった年数の勤務経験)が対象となっています。実際には1年コースに入学したのは、僕の記憶では全員医師だったと思います。
同級生には、医師・保健師・看護師・薬剤師・製薬会社勤務者などの医療関係者だけでなく、弁護士や医療系以外の会社員、学部から進学してきた方などがいます。
医師の経験年数も様々でおよそですが、卒後7年目くらいから15年以上経過した方までいると思います。
常勤のままでは通えない
大学進学にあたって、もっともネックになるのは仕事のことでした。
特に1年コースでは卒業までに30単位の取得が必要で、4月から7月末までは毎日授業があるため、アルバイトも平日夜勤や土日にする必要があります。
また、どこかの会社や病院に雇用と継続してもらったまま通学するためには、
管理者によって発行された”学業に専念することを認める”証明の提出が必要となります。
授業とレポートだけでもそれなりに大変なので、金銭的な余裕のある方は学業に専念することをお勧めします。
僕の場合は、勤務先で時間を短縮しての雇用を継続してもらいながら通学することとなったため、当直明けでの授業や土日勤務などで、月に1回程度しか休めませんでした。
次回以降、受験勉強や授業内容にも触れてみたいと思います。
製薬会社勤務です。2013年まで東大の生物統計で教鞭を取っておられた大橋靖雄先生に業務上お世話になった事もあり、相当にハードルが高いのですが、今回受験にチャレンジすることにしました。一応社会人の入学も考慮していると聞いたので。
コメントありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ありません。
社会人の同級生は多くおりました。製薬からや弁護士、通訳などさまざまな分野から挑戦できるのが魅力のひとつでもあると思います。
大学病院勤務です。
SPHではなく、医学研究科に興味があり様々調べてるうちにこちらにたどり着きました。
働きながら大学院に通う場合、常勤では厳しいとのご指摘がありましたが、土日のみや平日の遅い時間(18時以降等)といった講義は存在しないのでしょうか。
社会人大学院生もいらっしゃると伺ったことがあるので、大学側がそういった配慮をされているか知りたいです。
返信遅くなり申し訳ありません。
SPHでは勤務を継続する場合にも「学業に専念させる旨の制約書」を職場に作成するよう求められました。授業も平日日中で週4−5回程度ありました。常勤で勤務されている方への配慮はあまりなかったように感じました。