生存時間分析入門②打ち切り

生存時間分析①では発症率について話しました。

生存時間分析入門①発症率

ここでは少しだけ、カプランマイヤー曲線(KM曲線)が登場します。
それなんだっけ?という方もいると思いますので、以前自分が実習で作成したものをお示しします。

KM曲線

今回はこのKM曲線自体は使用しないので、安心してください。
論文を読んでいると、見たことのある方もいるかもしれません。
上の図でいう矢印のところに、” | ”ってのがついてますね、これが今回のテーマの打ち切りです。

論文を見ていると、この打ち切りマークがあることに気づくと思いますので、よく見てみてください。

では、生存時間分析入門①の図を再掲します。

でしたが、ここで見ていただくとわかるのは、最後まで経過を見られたのは2人しかいませんね。

5人のうち、2人はイベントを起こしているので、最後までフォローできた2人をいれて、全部で4人を解析すればいいかってしてしまうといけませんよ、ということです。

打ち切り

打ち切りの理由は様々ですが、単に行方不明になった方などなどですが、この最後まで観察できなかった方も必要なのです。

なぜかというと、観察できた期間内においてはイベントを起こさなかったというのも重要な情報だからです。

今回は少し短めですが、生存時間分析では「打ち切り」が特に大切です。

無視してはいけないのはもちろんですが、その研究に打ち切りがどれくらいあるのかというのも、研究の質を見る上で大切なのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です