大学院に入学にあたって、久しぶりの受験勉強が必要でした。
実際に私が行った勉強の方法について紹介します。
まず、東大のSPHの入試基本情報ですが、
- 願書配布:5月〜7月
- 願書受付:6月〜7月
- 入学試験:8月
といった感じです。
過去問が医学図書館の地下で東京医学会というところが販売しています。遠方の方は郵送でも買うことはできますので、少なくとも3年分くらいはしておくことをお勧めします。
試験勉強は5月くらいから始めました。
多くの方が働きながらなので、なかなか時間がとれないと思います。
平日1−2時間程度で土日はできるときにするといった感じで、自分の1日にできる量と勉強する予定の教材の分量から、試験勉強開始の時期を決めました。
試験科目には「英語」「公共健康医学基礎」「統計学一般」「専門分野」「小論文」とありました。
正確な情報は東京大学大学院医学系研究科 入学希望の方へをご覧ください。
各々どのような対策をしたかについて簡単に説明します。
英語
実際にはこれに特化した対策は立てられません。
ただ、過去問も見ればわかりますが、やや専門的な内容の読解がでますので、日頃から医療政策関連の英文に目を通しておくとよいと思います。
私の場合は臨床医学の英語はわかりましたが、政策関連になるとさっぱりわかりませんでした。
公共健康医学基礎
こちらは比較的出題範囲がはっきりはしていました。
実際には年度によって時々出題内容が大きく変わるので、これからも変わらないとは言えませんが、私が受験した時は変わり目で、ガイダンスでも変わることは伝えられていました。
あまり、特異な勉強をしても仕方がないので私が勉強したのは
の2冊でした。
本来は医師国家試験用の教材なのかもしれませんが、これらが非常に分かりやすくまとまっていて必要十分の情報だったと思います。だいたい2周くらいは全体を網羅しました。
統計学一般
私が受診する際には、出題範囲は統計検定2級相当となっていましたので、それを信じて統計検定の問題集をすることにしました。
もちろんこの2冊で十分という方もいると思いますが、あまり慣れていなかったので、難しく感じたため、下記の参考書も一緒に使いました。
これもとてもわかりやすいとは、言わないものの、違った解説の仕方もしてくれているので、理解の助けにはなりました。
入学後も必要になる知識なので、頑張って勉強しても無駄になることはまずないと思います。
特に高校で統計や確率がなかった世代にはかなりの重荷になると思いますが、内容は高校生でも理解できる範囲に限られていると思うので、頑張れば身につくと思います。
専門分野
こちらも対策は極めて困難でした。
・ 疫学
・ 医学統計
・ 予防医学
・ 健康教育
・ 精神保健
・ 医療倫理
・ 医事法
・ 公衆衛生調査方法論
・ 医療情報システム
これらから4題を選ぶというシステムでしたが、そもそも毎年内容がバラバラである上に網羅しなければならない範囲が非常に広いです。
バックグラウンドにある知識が活かせる分野で点数を稼ぐことが重要だと言えます。基本的に内容は記述です。
私の勉強方法は過去問に出てくる用語を逐一調べて、各専門分野の概要を理解して、どの分野でも最低限のことはわかるようにしようと思っていました。
私の場合は、残念ながら専門分野が一番点がとれていませんでしたので、いい勉強法であったとは言えないかもしれません。
英語や専門科目も大事ではあるので、過去問で傾向や背景を理解しておくことは大切ですが、勉強しただけ点数が伸びるのは公共健康医学基礎と統計学一般だと言えます。実際に私はこの2つに時間をかけましたし、実際に開示した点数もよかったです。
これから受験を考えている方が、大まかなイメージをつかむことはできたでしょうか。
東大SPHの先輩で過去問の解説や詳細について紹介している方もいらっしゃるので、真剣に受験を考えておられる方はググってみてくださいね。