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チーム医療のメリット・デメリット

チーム医療という言葉は、医療者だけでなく、一般にも広く知られるようになりました。

みなさんはチーム医療にはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
テレビドラマのような華々しい最高のチームが一丸となって一人の患者のために、力を尽くすイメージでしょうか。

もちろん、そのような理想のチーム医療も存在します。一方でチーム医療のダークサイドにも目を向けてみたいと思います。

*筆者の個人的見解です。所属組織とは関係ありません。

チーム医療は時代に逆行しているのか?

友人に保険会社の社員がいます。

昔は保険や金融商品といえば、

 保険レディが来てくれて数年単位で担当が変わる

 窓口で契約して、次に行ったら担当者は移動している

のようなことが多かったですが、最近では一人の担当者が会社をやめない限りは一生変わらず担当するというところも出てきています。自動車保険でもありますよね、CMで。

美容院もそういった傾向があるらしいです。これもデータはありませんが、若年者の間は流行りの美容院にいくことが多いため、担当者ではなく店で決めるが、一定の年齢になると担当者についていくことが多くなるそうです。
そういう私も美容院はこの10年で3回代わりましたが、担当の美容師さんはずっと同じです。

主治医制を昔から行なってきた日本で、チーム医療は患者から求められているのでしょうか?

誰が主治医なのかわからない

チーム医療制度を導入している病院の中には、主治医は名前だけ入っていて実際に病状説明や治療には参加していないケースもあります。

1チームが5人程度の医師で成り立っていて、皆で情報を共有しあって夜間や不測の事態にも対応できるようにするといったことを目的とすることが多いです。

一方で、患者側からすれば、命に関わるような病気で入院している時に対応する医師が毎回異なるとどうでしょうか?信頼関係を築いてこそ、決められることや、話せることもあるのではないでしょうか。

細かい情報の共有には限界がある

どんなに細やかな意思疎通ができているチームであったとしても、細部のわたる細かな情報まで共有しておくのには限界があります。

「それはこの前、〇〇先生に伝えたはずなのですが。。。」

「それはこの前、△△先生から聞いた内容と異なります」

このようなことも起こります。

患者の立場からすれば、大事なことを伝えたり、決めたりするときは同じ医師がいいですよね。

入院中に担当医師がコロコロ変わる?!

米国から始まったHospitalist(ホスピタリスト)という存在があります。ひとりの患者がひとつの病気しか持っていないことは珍しくなりました。
複数の病気を一緒に抱えて入院してくると、複数科でのマネジメントが必要になるため、その中心となり、治療と行なっていく存在です。

とても理想的な存在のように思えますが、簡単なことではないのは容易に想像できます。患者への責任はもちつつ、幅広い知識はもちつつ、そして患者とのコミュニケーションが良好にとれないとできません。

すばらしいホスピタリストもたくさんいますが、中には

 怪我をしている!⇨外科

 皮膚が剥がれた!⇨皮膚科

 血便が。。。!⇨消化器内科

 胸を痛がって。。。⇨循環器内科

 薬飲み始めたら体調が?⇨薬剤師

のように、起こったイベントの振り分けだけを行なっている「偽ホスピタリスト」もいます。

患者はまとまった説明もされることが少なく、誰が自分の担当医師なのかもわからなくなっていることも珍しくありません。

 

誰も責任をとってくれない

チーム医療といっても主治医がしっかりといて、大切なことは主治医がちゃんと説明してくれる場合もあります。しかし、「チームで見ています!」というところに限って、責任をとってくれる人が決まっていないケースもあります。

治療方針は?今後はどうなるの?

そんな不安を持っている患者・家族もいると思います。
治療がうまくいかなかった時に、それを申し出ても

「その時を私は見ていないので。。。」

「誰がしたのかわかりませんが。。。」

などでかわされることもあるかもしれません。


いかがでしょうか。

チーム医療という言葉は響の非常にいい言葉ですが、実際には問題点も含んでいます。医師の労働環境が問題視される昨今ですが、患者のデメリットにならないような改善策が必要です。