Annals of Surgeryに論文が掲載されました

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Comparing Perioperative Mortality and Morbidity of Minimally Invasive Esophagectomy Versus Open Esophagectomy for Esophageal Cancer: A Nationwide Retrospective Analysis 

Sakamoto, Takashi MD; Fujiogi, Michimasa MD; Matsui, Hiroki MPH; Fushimi, Kiyohide MD, PhD; Yasunaga, Hideo MD, PhD

方法:食道癌に対する胸腔鏡手術と開胸手術の短期成績をDPCデータベースから抽出したデータを元に比較しています。

P 食道癌StageI-IIIの患者で食道切除術を受けた患者(2014−2017年)
I 胸腔鏡下食道癌手術
C 開胸食道癌手術
O 在院死亡率、合併症

2群間の患者背景のバランスを傾向スコア・マッチングで調節して比較しています。さらに多変量解析では各病院にアウトカムが集積することを考慮した解析を行いました。

結果:死亡率・合併症ともに胸腔鏡下手術の方が優れている可能性が示唆されました。

日本の食道癌の術後死亡率は、世界の中でもかなり低い方である。
これまで胸腔鏡の優位性を示す研究は少なかったが、最近のデータを使用したことで、技術面の向上があった可能性はある。

がん手術であるため、再発などの成績を調査することは重要であるが、短期成績の観点からは食道癌に対しては胸腔鏡下手術を標準治療とできる可能性が示唆された。