大学の先生が「先生」になるための授業③

Day4

評価

評価と言われると、授業の最後にテストがあり、点数が返されておしまいというイメージではないでしょうか。

もちろん評価には成績をつける意義もありますが、それ以上に大切なのは受講生の成長につながるものであるということです。

評価をその目的や性質から二つに分けると

  • 形成的評価
    • 学習プロセスの改善が目的
  • 総括的評価
    • 達成された学習効果の程度の把握

と分けられます。おそらく多くの方のイメージにある評価は総括的評価だったのではないでしょうか。

私が授業を受けた後に自信の講義の中で取り入れたのは、授業が終わった直後の小テスト(形成的評価)です。最近ではGoogleなどでQRコードを使って簡単に小テストもできるので、非常に便利だと思います。

評価の信頼性・妥当性・効率性

評価方法自体がまともなものでなければ、よい評価とは言えません。そのために、評価結果の再現性(信頼性)、正しく測定できるか(妥当性)、評価にかかる費用や時間(効率性)などの観点から評価自体を見つめ直す必要があります。

ルーブリック

ルーブリックと聞いて、「あー、ルーブリックね」という方は少数派だと思います。私もそうでした。ルーブリックとは下の図のように課題を構成要素に分解して、各々の要素の評価基準を説明したものです。

内容は教員が学生に期待する「行動」が含まれたものです。

ルーブリックを作成し、受講者と共有することで、学生(受講者)は評価されるポイントを事前に伝えることができます。また授業でどう言った点を学べばいいのか、具体化されている点がメリットではないかと思います。

 

次回、「大学の先生が「先生」になるための授業④」ではポスターツアーについて説明します!

 

参考:東大FFP授業