Comparison of postoperative infection after emergency inguinal hernia surgery with enterectomy between mesh repair and non-mesh repair: a national database analysis
Takashi Sakamoto1 , 2 , Michimasa Fujiogi 1 , Hiroki Matsui 1 , Kiyohide Fushimi 4 & Hideo Yasunaga1
1 Department of Clinical Epidemiology and Health Economics, School of Public Health, The University of Tokyo, Tokyo,
2 Department of Surgery, Tokyo Bay Urayasu Ichikawa Medical Center, Chiba,
3 Department of Surgery, Jichi Medical University, Shimotsuke, Japan
4 Department of Health Policy and Informatics, Tokyo Medical and Dental University Graduate School, Tokyo,
以下DeepLで翻訳、一部修正
【背景】
非吸収性メッシュは待機的鼠径ヘルニア修復に使用されているが,手術部位感染のリスクを低減するために,腸管切除を必要とするincarceratedまたはstrangulated鼠径ヘルニアにはあまり使用されていない。本研究では、腸管切除を必要とするincarcerated or strangulated鼠径ヘルニア患者において、非吸収性メッシュによる修復と非メッシュによる修復の安全性を評価することを目的とした。
【方法】
2012年4月から2017年3月までに、腸管切除を行ったincarceratedまたはstrangulated鼠径ヘルニア患者を、日本の全国入院患者データベースを用いて解析した。
オーバーラップ傾向スコア加重分析(Propensity score overlap weighing)を行い、手術部位感染(SSI)、麻酔時間、術後3日以上の抗生物質使用、術後の入院期間、30日目の再入院を比較した。2つの感度分析を行った。まず、術後3日以上経過した時点で創傷培養を必要とした患者の割合を比較した。2つ目は、手術部位感染について、傾向スコアで重み付けしたロジスティック回帰分析を重ねて行った。
【結果】
対象となる患者は668人で,メッシュ修復を行った患者が223人,非メッシュ修復を行った患者が445人であった。
Propensity score overlap weighing分析の結果,SSIについてはメッシュ修復群と非メッシュ修復群の間に有意な差はなかった(2.5 vs. 2.8%, P = 0.79)。
副次評価項目についても、両群間に有意差はなかった。術後3日以上経過した時点で創傷培養を行った割合は、両群間で同程度であった(11.1%対14.6%、P=0.18)。
ロジスティック回帰分析では、メッシュ修復とSSIの間に有意な関連は認められなかった(オッズ比、0.93;95%信頼区間、0.34-2.57)。
【結論】
非吸収性メッシュの使用は、腸管切除を必要とするincarceratedまたはstrangulated鼠径ヘルニアに対して安全に使用できる可能性がある。