大学の先生が「先生」になるための授業④

これまで3回にわたって、先生が先生になるための授業を話してきました。内容は私が大学院のFuture Faculty Programで学んだ内容をまとめたものになります。

大学の先生が「先生」になるための授業① 大学の先生が「先生」になるための授業② 大学の先生が「先生」になるための授業③

最終回の今回はポスターツアーについてまとめてみます。

ワークショップでグループを作成することってよくありますよね。グループごとに意見をまとめてもらったり、ディスカッションをしてもらったりします。

せっかくみんなでディスカッションした内容も、グループ内だけでの共有に止めるだけではもったいないですね。
よくあるのはグループの代表が発表するスタイルですが、これでは発表しない人は参加した感じがなくなってしまいます。

ポスターツアー

ポスターツアーの特徴は、全員が自分のグループの内容を発表する機会があるということです。

①ポスター作成グループでの作業

②ポスター作成グループから1人ずつ出て、ツアーグループを作成

③全てのポスターをツアーグループで回って、各ツアーグループで自分の作成したポスターについて各々が説明する。

④すべてを回り終わったら、ポスター作成グループに戻り、フィードバックや出た意見についてまとめる。


ポスターツアーをすることで、グループの全員が自分のグループの内容について発表する機会が得られるため、記憶にも定着しやすいのではないかと思います。また全員参加で、一部のメンバーだけに負担がかかることも少ないといった点が利点ではないかと思います。

みなさんもぜひ、ワークショップなどがあれば、試してみてください!

 

いかがでしたでしょうか?これで4回の大学の先生が「先生」になるための授業シリーズは終わりです。東大Future Faculty Programだけでなく、授業やコースの進め方などについて学ぶことができる場が増えれば、教育環境も改善されるのではないでしょうか。

参考:東大FFP授業