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透析は中止できないの?

透析と聞いて、「あー、腎臓の悪い人がやるやつね」という方もいれば、「それなに?」という人もいるかもしれません。

透析って?

透析は生きていくために必要な腎臓の機能がなくなってしまった方の生命を維持するために、機械や薬剤で腎臓の代わりをすることをいいます。

腎臓が悪くなる原因にはいくつかあります。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 腎臓の炎症

などが、代表的なものとしてあげられます。

透析は結局は「血液を浄化すること」と、単純化することもできます。腎臓は身体の老廃物(いらないもの)を血液から老廃物だけを尿として外にだす役割をしている臓器です。

それがなくなると、血液中に老廃物がたまってしまい、そのままでは死んでしまいます。

透析の方法

透析の方法には大きく2つあります。

  • 血液透析
  • 腹膜透析

日本国内では「血液透析」が大多数になっています。最近では血液透析に関するニュースも時々あるので、ご存知の方もおられるかもしれません。

血液透析のイメージ図

イメージはまさに右の図です。血管にふとーい針を2本刺して、片方から血液を吸い出して、浄化した後にもう片方から注入します。

これを一回に数時間、週に3回程度行うのが一般的です。

実は、この透析は針をそのまま血管に挿してもできません。

特殊な「手術」をして、シャントとよばれるものを造る必要があります。

シャントって?

血管とシャントの作成

ご存知の方も多いと思いますが、人間の体には動脈を静脈という2種類の結果があります。動脈は心臓から血液を全身に送り出すパイプ、静脈は全身から心臓に血液を返すためのパイプです。

赤いのが動脈で、青いのが静脈です。


シャントはこの途中で全身に行き渡る前に動脈と静脈をつないでしまうことをいいます。なんでそんなことするかって?少し難しいですが、血液透析では大量の血液を浄化する必要があるため、血液の流れが多いところに針を刺す必要があります。表面に見えている青い血管(静脈)に刺してもチョロっとしか引けないのです。

シャントが作成された後の模式図は以下のようになります。

本来はこれは身体のどこで作ってもいいのですが、針を刺さなければいけないので、多くの場合は利き手でない腕(前腕)で最初は作られることが多いです。

実際には足や鎖骨付近など、事情によっていろいろなところに作らなければならないこともあります。

シャントは一回造れば一生モノか?

シャントは手術をして作成しますが、残念ながら、1年も持たずに詰まってしまったり、狭くなったりで使えなくなる人が半数近くいます。

そうです。何度も作り直したら、手直しが必要になります。完全に詰まってしまうと透析ができなくなるので、入院して、他の方法で透析をしたりしながら、新しいシャントを造るのを待つのです。

シャントの維持の面から見ても患者さんは大変な思いをしているのです。

透析をやめる方法はないのか?

透析をやめることは、すなわち生命が維持できなくなることを意味します。

先程述べたように、透析をし続けるのはとても気力が必要になりますし、何度も何度も手術や入院を必要とすることも珍しくありません。

若くして透析が必要になってしまった患者さんの中にも、継続していくことに苦痛を感じている人もおられます。

透析をやめるというのは自殺行為とも言えます。では、透析をしている方は一生その苦痛を受け入れなければならないのでしょうか。

透析をやめた場合におとづれる可能性のある症状としては

  1. 水分が体にたまってきて、呼吸が苦しくなる
  2. 毒素が体にまたってきて、ぼーっとする
  3. イオンのバランスが保てなくなり、不整脈を起こす

などが、代表的です。このうち1だけは患者さんが苦しい思いをする可能性がありますが、上手く薬でコントロールすれば、苦しさを感じることもあまりなく、意識がなくなっていくことも可能です。

透析をやめることは認められるか?

日本透析学会から維持血液透析の開始と継続に関する意思決定 プロセスについての提言としてガイドラインが出ている。一部の死期の迫った患者では透析することを見送ることも提言されています。

それ以外では透析からの離脱は一般的ではないとしか言えないでしょう。

私自身が透析を受けたことはない。しかし、シャントを作成する立場にはあり、複数回の手術をうけ、シャントのトラブルなどで長期入院を余儀なくされている患者さんの中には透析はしたくないと言っている方もおられるのは事実です。

今の段階では、透析さえしていれば、生きていける方が透析の中止を希望した場合に中止してもよいか?といった問いに対して一律に答えを出すことは難しいです。

透析大国の日本ではこれからもずっと残り続ける問題になると思います。